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HOME 温プロライブラリ Vol.1 紅葉の秋 体の赤信号 〜その1〜
毎日の献立に薬膳を。 効く温泉に効く料理 本格的薬膳教室
 日本でもずいぶんと「薬膳」という言葉を耳にするようになりました。しかしまだ「薬膳」というと特別な食材を使った料理と思われがちなようですが、そんなことはありません。私たちが日常使っている食材を、体調や体質に合わせて正しく使うことから「薬膳」はスタートします。
劉 海洋 監修 劉 海洋
(りゅうかいよう)/
辰巳 洋(たつみ なみ)
北京中医学院(現、北京中医薬大学)中医学部卒業。元、中国中医研究院(北京)主治医師。元、「中国中西医結合雑誌」(北京)編集者 現本草薬膳学院学院長
http://www.gkt.co.jp/890/
CONTENTS
薬膳の基礎知識 それは「おいしい」が大前提! 季節の薬膳 9月・紅葉の秋  体の赤信号 薬膳の献立  百合杏仁粥 双耳湯
薬膳の基礎知識 〜それは「おいしい」が大前提!〜
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 今回は「薬膳」の最も基礎となる基本知識をご紹介しましょう。
特別なものと思われがちな「薬膳」ですが、栄養だけでなく味や香り、食事をする場所や回数などすべての要素を考慮した、体によくておいしい料理です。正しく理解して毎日の献立に役立てください。
食用(食節) 食養(食補)
   
 時間、場所、人物によって、食物の量や回数、時間、季節など、それぞれのケースに応じて正確に選択することを、薬膳の世界では「食用」(食節)と呼びます。好き嫌いをしないこと、適量を食べることを勧めています。たとえば日本人は、島国なので魚介類や漬物をよく食べますが、中国は大陸なので肉類をよく食します。これも場所や人物にあった「食用」ということができるでしょう。  食養とは読んで字のごとく養う、補うということです。生命体が生命活動を維持するために食べ物を摂取、消化、吸収、利用して身体を補養する。食養の対象は、健康な人ですが、たとえば、美容、痩身、強壮、補腎、壮陽、老化防止などが補養作用として挙げられます。
食療(食治) 薬膳
   
 食物を用いてその食物の効能により、疾病を治療する、あるいは治療補佐の役割をすることです。食療の対象は病気を持っている人になります。食療とは昔から病気を防ぐ治療手段として、一般の家庭でも常用されています。たとえば、白がゆ、雑炊、ラーメン、鶏スープなどがあります、これらは病人や体の弱い人の回復に向いているといわれます。たとえば高血圧の人にセロリは補助治療の役割をすることがあります。また、食べすぎのときは大根が消化を促進したり、通便させる働きがあります。  さて本題の薬膳ですが、薬膳とは伝統的な食療に漢方の食材を加えて作った料理の総称を薬膳といっています。簡単に言ってしまうと「薬」と「膳」を合わせて作ったものです。【薬膳大全】(1987年)によると「漢方の理論のもとに薬物と食物を配合し、調理加工し、病気の予防と治療に効果があり、健康の保持と増進に有効なおいしい食」とされています。薬膳大全にもあるように、「薬膳はおいしい食事」であることが大切。家族や仲間と一緒に、おいしく食事をとることが一番なのです。
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季節 の薬膳 〜9月 紅葉の秋 体の赤信号〜
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 暦の上では8月7日には立秋となり、すでに秋が始まっています。
これから立冬(11月8日)までの3ヶ月を、秋季といいます。
 この3ヶ月の特徴は、暑い夏から段々と涼しくなって寒い冬に向かう時期。秋の前半(8月〜9月)は、まだ暑熱が残っており、秋の特徴である「乾燥」を加えると、「温燥」という状態になります。薬膳の世界でいう「陰陽」(次回以降で詳しく紹介)から見ると、自然界は炎熱の「陽盛」という時期から、涼寒の「陰盛」に換わる重要な時期となります。
 この季節を薬膳的な特徴から説明すると下記のような邪気があります。
暑 邪:残暑。体の津液、気を消耗します。
燥 邪:乾燥。身体の津液、血を消耗します。
涼 邪(軽い寒邪):身体の気の巡り、血の循環を障害します。
風 邪:1年中あります。
この時期の身体 どんなことに気をつける?
   
 身体の陰陽も陽消陰長に渡り、夏を越えて秋に入り、冬を越える準備に入る時期です。夏の間、暑くて、冷房が効き過ぎ、冷たいものを食べるため、身熱、汗、腹中の冷えの矛盾な症状が多く見られます。
 秋の前半には、夏の影響で、身体の新陳代謝が早く汗をかきやすいので水分が不足気味です。また乾燥の影響で皮膚も渇き、しわやシミの原因にもなりやすいです。鼻やのどの乾燥、疼痛、渇き、皮膚の乾燥、便秘しやすい、鼻血、デリケートな肺が乾燥し、空咳が多くみられます。
 枯葉が落ちて淋しい気分になるのはドラマや映画の世界に限ったことではありません。実際に気持ちが沈み、鬱になりやすい季節なのです。

1・精神調養、心身共に安定した気持ちで過ごすことが大切です。激しい感情の変動をコントロールし、ストレスを解消し、精神安定を保つようにしましょう。

2・秋は早く寝て早く起きることを心がけましょう。中国では「秋三月、早臥早起、与鶏倶興」という言葉があります。鶏は日の出とともに起きて日の入りとともに寝てしまう、その鶏のように秋の3ヶ月は早寝早起きをしましょう、ということです。抵抗力をつけ、適度の運動をして養生につとめましょう。
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薬膳の献立  〜秋の前半の献立は薬膳では「清熱潤燥」「滋陰潤肺」「益胃生津」に基づいて行います〜
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「清熱潤燥」「滋陰潤肺」「益胃生津」によい食物
黒胡麻、もち米、蜂蜜、枇杷、パイナップル、牛乳、朝鮮人参、沙参、西洋人参、百合根、杏仁、川貝母、ホタテ、銀耳、りんご、梨
百合杏仁粥 双耳湯
   
材 料
(4人分):
新鮮な百合根1個、甜杏仁15g、米1合、蜂蜜
   
作り方: @新鮮な百合根を剥き、洗います。
A米、杏仁を水と一緒に煮ます。30分ほど煮たら新鮮な百合根を入れて、百合根の色が変わったら蜂蜜を加えて火を止めます。(乾燥百合根の場合は、最初から一緒に煮ます)
滋陰養血、潤膚、通便によいといわれています。
 
材 料
(4人分):
銀耳(白きくらげ)10g、木耳(黒きくらげ)10g、蜂蜜
   
作り方: 銀耳、木耳を温水で戻し、洗ってから 水と一緒に煮ます。最後に蜂蜜を加えます。
   
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