
濁河温泉からの登山口には、
遭難防止のための登山届出所がある。 |
木曽川のほとりにあるJR中央本線の木曽福島駅から車で御岳山を目指す。高度をぐんぐんと上げて国道を走ると、やがて高原地帯に出る。開田高原だ。山と谷との急峻な地形の多い木曽路にあって、珍しく広大なこの高原は、信州の中でも特にソバの産地として昔から有名だった所だ。さらに進むと県境を越えて長野県から岐阜県に入る。地図上でこの県境を延長して見ると、御岳山の頂上へ続いている。御岳山は長野県と岐阜県にまたがる大きな独立峰なのだ。県境を越えてすぐに、白樺の原生林に囲まれた日和田高原に出る。木曽福島から濁河温泉に向かうと、ちょうど御岳山の東南のふもとから、北西の中腹へぐるりと回りながら登ることになり、日和田高原のあたりからは、かなり急な山道を走る。逆に、岐阜県側から濁河温泉へ入るには、JR高山本線の飛騨小坂駅から、東に向かってほぼまっすぐに山道を登って来ることになる。観光客や登山客は、東日本方面からは木曽福島、西日本方面からは飛騨小坂を経て来ることが多い。
御岳山は、北から白馬岳、槍ヶ岳、穂高岳、乗鞍岳と中部日本の秀麗な山々が連なる飛騨山脈の南端に位置している。標高3063メートルで、乗鞍火山地帯に属する活火山だ。火山があれば、温泉があるわけで、御岳山の西のふもとには下島温泉、湯屋温泉があり、さらに北西の飛騨川のほとりに下呂温泉が控えている。
御岳への登山は、古来から行われ、室町時代から特に盛んになったという。富士山をはじめとしてこうした独立峰は信仰の対象になるのだろう、日本三大霊山の一つと言われている。
山道を車で上がって来て濁河温泉に至ると、すでに海抜は1800メートルに近い。 |