
ラムネ温泉:設備も新しく清潔で
明るい雰囲気の私営の公共浴場 |

長生(ちょうせい)湯:
町営の公共浴場の1つ。
やはり新しい設備で気持ちいい |
|
昭和の初め頃、九州帝国大学教授の松尾武幸博士は、長湯温泉を訪れて炭酸泉のすばらしさを賞賛した。松尾博士は、ヨーロッパでの温泉視察をしてドイツのカルルスバードなどの温泉文化を知り、長湯温泉でそれに近いものを感じたのである。
長湯温泉のある直入町のメインストリートは、人口3千人の温泉郷らしく小さな通りなのだが、役場で碧眼の白人女性が業務をしていたり、ドイツワインの酒店があったりしてやはり雰囲気が違う。その通りの外れの方には中世ヨーロッパ建築風に造られた飲泉場もある。町はこのメインの通りと芹川という小さな川に沿って発展している。川に沿って歩くとさまざまな温泉施設があって、心がはやる。
木造の簡素なつくりの「ラムネ温泉」。川の中にある周囲から丸見えの露天風呂「ガニ湯」。川が森に差し掛かるあたりには「天満神社」と飲泉所がある。ここの橋のたもとには町営「天満湯」。そこから橋を渡るとやはり町営の「長生湯」(ちょうせいゆ)がある。そして緑の森を対岸に見た川辺に、この町の象徴である「直入町温泉文化館 御前湯」のすばらしい建物がある。こちらも町営の公衆浴場なのだが、「文化館」という名前が冠せられている理由は後で分かることになる。 |