さとうきび畑の真ん中、白い砂路を歩く。日本最南端にして最西端の温泉は「ホテルパイヌヤマリゾート」に隣接して、その奥に佇んでいた。温泉のそのまわりをかこむのは原生林とシダ系の濃い緑に青い空だけである。おおよそ『温泉』のイメージはそこにない。驚きを隠せない小生をイリオモテヤマネコが山の陰からあざわらっているのだろうか。それほどに圧倒される温泉である。
これが『「温泉メカニズム」体験記』の取材であったことを思い出す。ここで泉質等明記しておこう。泉質はナトリウム、カルシウム硫酸塩泉(低張性中性温泉)。神経痛・筋肉痛・関節痛等への効能がある。源泉の温度は35.8度(沸かし湯)、地下800mから毎分76l湧き出すという、昨今の沖縄離島ブームでにわかに注目を浴びている当温泉であるが、15年前から地元の方や観光客、ダイバー達を癒し続けてきている。けして湯温は高いとはいえず(この気候では低いぐらいで気持ちいい)、湯量も豊富とはいえないが、360°海に囲まれた小さな島である。この南国に天然温泉が涌き出ることだけでも、神秘さえ感じる。
温泉内は男風呂と女風呂(ともに内風呂と露天風呂)、そして水着着用で入る混浴の露天風呂からなる。そもそも温泉たるもの水着ではいるのもどうかと思っていたが、なかなかこれも悪くない。というのもまわりは原生林、あたりは一面の芝生、パパイヤの木、ヒカゲベゴ(シダ)である。なかなか裸になりづらい状況なのかもしれない。すこしぬるめの、しかし確実に温泉であるそのお湯は人々を笑顔にする魔力をもっていた。気分爽快である。
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露天風呂の目の前にパパイヤ
なかなか見ることの出来ない風情である |

裸ではいる内露天風呂
その先にあるのはジャングル |

やまねこの湯
こちらは水着着用 |

天然温泉のジャグジー
芝生やシダ類の緑色が印象的 |

お湯は無色透明の硫酸塩泉
湯温はぬるめ。 |
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