
谷底の露天風呂には
この専用ケーブルカーで降りる。

ケーブルカーの車窓からは
祖谷渓谷の深い谷底が望める。 |
山道の突端、切り立った崖の上にホテル祖谷温泉の建物がある。だいぶ山の上に登ってきたので、周りの空も広く、山の宿といった感じだ。周囲には目立ったものもなく、まさに一軒宿である。
まずは、展望大浴場に入ってみる。日本の自然の景観を眺めながら入る湯は、どこでも気持ちがほぐされていく。今は、眼下に初春の渓谷の景色を眺めながらの温泉浴だ。谷底の源泉から250メートルの高低差をパイプで引き込んでいるという。
さて、いよいよお目当ての、専用ケーブルカーで降りる露天風呂へ行ってみよう。さっそく案内を請うと、屋外のケーブルカーの発着場に案内される。初春とはいえ、さすがに山の冷気はまだまだ肌にしみる。露天風呂は源泉が噴出する谷の底にあるため、このケーブルカーを使わなければ誰も入ることができない。発着場にあったのはクリーム色の小さなケーブルカーだが、なかなか本格的なものだ。ケーブルカーは軌道の角度に合わせて車体も前のめりになるような形をしているから、前方の車窓から望む谷底にちょっとスリルを感じる。ホテルから崖を170メートルまっすぐに下るのだから、その角度は急で42度という。はるか下に細く渓流が流れている。その川の流れがだんだんと大きくなり、おおよそ5分間の乗車で谷底の発着場に到着する。脱衣所からさらに階段を降りて、ようやく「渓谷の湯」を目の前にする

祖谷温泉ホテルから谷底まで
落差約170メートルを下る。 |
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