大滝温泉にある旅館「天城荘」で温泉を体験した。天城荘は、28種類もの風呂があることと、大滝を間近に見ながら入浴できる露天風呂があることで知られている。大滝のあるあたりの河津川が天城荘の敷地内を流れているからだ。
天城荘は、5本の自家源泉を持っていて合計の湧出量は毎分620Lあるという。泉質は、アルカリ性の単純温泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、冷え性、疲労回復などが適応症となっている。うれしいのは、源泉の泉温が38〜49℃とやや低いので、冷却のための加水をすることなく利用できることだ。
まず屋内の大浴場に入る。ここでおもしろいのは「薬草風呂」。個室になっている5つの風呂に、それぞれ植物の成分が入っていて、気持ちの良い色と香りに包まれてゆったりと入浴できる。
そして、露天風呂。峡谷の一画がそのまま全部温泉巡りの場となっていて、遊歩道を歩きながら、これらを回るには、すべての風呂に入る一般コースのほかに、短縮コースというものまで勧められているくらい広大なだ。これらは男女混浴で、時間によって散策をする一般の人もいるので、水着で入るよう勧められている。崖の上や中腹には「見晴しの湯」や、七滝の名をそれぞれに冠した「五右衛門風呂」があり、下の方には洞窟の奥深くにある「秘湯穴風呂」や本格的なプールが温泉水で満たされている「25m温泉プール」などがある。
河津川に沿っては、いくつか大小の「河原の湯」が並ぶ。早朝の人の少ない時間に、大滝をすぐ目の前に見る河原の湯に入ってみた。切れ目なく流れ落ちて、水煙を上げる文字どおりの大滝を見ながら、体を湯にゆっくりと沈める。熱過ぎず刺激がなく入りやすい。湯は無色透明で、においも味もなく、さらさらとやわらかい。しばらく浸かっているうちに、湯と滝つぼがつながっているかのような錯覚を感じた。

渓流の河津川沿いに順路があり、
天城荘のさまざなま露天風呂を巡ることができる。 |

渓谷の斜面には、 7 つの滝の名前を冠した
五右衛門風呂が並ぶ。どっぷり浸かって温まる。
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温泉水を満たした温泉プールは、本格的な長さ 25m 。
ちょっと不思議な光景だ。 |

水煙を上げる大滝とこの瀑布を間近に見る露天風呂
「河原の湯」。五感が大自然の力で満たされるようだ。
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南からの玄関口は、伊豆半島の東側の海に面した
伊豆急行線の「河津駅」。 |
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