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温泉は昭和23年に制定された「温泉法」という法律で定義されている。この温泉法を丁寧にひもとけば、温泉成分や温度については理解することができる。入浴剤開発のプロフェッショナルたちにとって、それは難しいことではなかった。
しかし、実際の温泉の成分には浴槽を傷めてしまうものなど、そのまま商品化するには不適切なものもたくさん含まれているのだ。ある成分の濃度が濃ければ、それは温泉としては個性的だが、「入浴剤」という商品は、さまざまな人が日常的に使用することが前提だ。成分の特性やユニークさだけにとびつくわけにはいかない。
せっかく「温泉入浴剤」というテーマが決まったのに、消去法のような作業を続けるのは、開発者にとってつらいことだった。
ましてや、どこの温泉をモデルにすればいいのだろうか?
有名温泉地?いや逆に秘湯?選ぶ基準が見つからない。開発者個々にも好きな温泉や思い入れのある温泉が存在するのも当然で、互いに温泉名を推挙していても、らちは明かなかった。
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