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1986年9月、待ちに待った「日本の名湯」シリーズ発売の日を迎えた。検討に検討を重ねた結果、最終的に第一弾の発売にラインナップされた5つのアイテム。まさしく、開発者たちの涙と汗の結晶だった。
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●みちのくの湯 作並(翠色)
●富士の湯 箱根・熱海(蜜柑色)
●伊豆の湯 古奈(苔色)
●奥飛騨の湯 濁河(老緑色)
●南紀の湯 白浜(萌黄色) |
薬局やスーパーの店頭にパッケージが整然と並んだ姿を見て、安田、川久保、谷野、綱川らは感無量であった。
「嬉しかったですね。自分も店頭に並んで、一つずつ『この商品にはこんなこだわりがあるんですよ』と説明したい気分でした」。と当時を振り返る。
入浴剤をギフト用として売り出したのも、「日本の名湯」が最初だった。入浴剤がセットになって化粧箱に梱包されているのだから目新しさもあったのかもしれないが、「日本の名湯 ギフトセット」は、予想以上のヒット商品となった。
当時はまだお中元やお歳暮といえば、調味料や缶詰などの定番商品が幅をきかせていた時代。それが少しずつ、相手の欲しがっているもの、相手を想ったものを贈る、という自由な贈答スタイルに変化しはじめていたころであった。
日本の名湯ギフトセットは、まさしくそんな時流に乗った商品であったのだろう。ギフトセットが「日本の名湯」シリーズの売り上げに、さらにはずみをつけてくれたのは確かだった。

1986年当時の「日本の名湯ギフトセット」 |

現在の「日本の名湯ギフトセット」 |
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