ツムラ 温泉科学プロジェクト
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HOME 温プロライブラリ 「日本の名湯開発物語」 第8回 温泉探索その裏話1
スペシャルコンテンツ/「日本の名湯開発物語」/2006年に発売20周年を迎える「日本の名湯」、発売開始から現在に至るまでの開発秘話を一足先にご紹介!
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温泉探索その裏話1
うらやましい?とんでもない!切ない温泉入浴

 「仕事で全国の温泉を廻っているんですよ」と言うと、たいがいは「うらやましい」という言葉が返ってくる。よいお湯に浸かっておいしい地元料理を食べてゆっくり寝て・・・と思われて当然だろう。
「でも、そもそも『ああ、いいお湯だった』と思ってしまったら駄目ですから」。川久保は笑う。このお湯の成分は?温度は?香りは?肌触りは?つねに考えていなければならない。普通、一般人が温泉に求める「頭の中をからっぽにしてのんびりリラックス」した状態になってしまったら失敗なのだ。五感を冴え渡らせつつ温泉に入るという、なんとも切ない温泉入浴なのである。

行動は大胆に、分析は緻密に!

 ツムラの温泉探索は、研究、企画の担当者が、だいたい3〜4名で1組となり、週末を利用して2泊3日から3泊4日の行程で行われることが多い。
たとえば長野県中部、大分県南部といったようにめぼしいエリアまで絞り込んだら、最寄駅までは鉄道を利用し、あとはレンタカーでひたすら廻る。
「事前のアポイントはとらないんです。とって行ったら約束を守らなければなりませんから、順番に廻ることが最優先になってしまうんですよね。たとえば、この山の上に源泉があるよ、なんて聞いたら行きたくなりますよね。そんな余裕を持つためには、逆に行き当たりばったりがぴったりなんです。ある程度めぼしをつけたら、とりあえず行ってみて、現地で聞き込み、情報を集めて、よさそうなところを訪ねて入れてもらうんです」。
行動は大胆に、分析は緻密に、というところか?

ツムラ温泉探索流、温泉の巡り方

 1日に入る温泉の数は5〜7湯。1回の行程で20湯から30湯に入るのが普通だ。企画の人間が資料収集と交渉、研究の人間が分析表の写しやお湯の分析と、役割分担も最初から決まっている。1つの湯に浸かっている時間は、おおよそ3分から5分。3分というとかなり短い。湯冷めをしそうな早さだが「それが温泉の温泉たる所以で(笑)湯冷めはしないんですよ。逆に気持ちがいいからなんて1つの湯にゆっくり入ってしまうと、次の日に湯疲れを起こして、次の温泉巡りができなくなってしまうんです」。
 1日のスケジュールも過酷だ。その日に廻った温泉の資料や分析表を整理したり、翌日の準備をすると就寝が深夜0時をまわってしまうこともしばしば。そして、1日に最低でも4〜5湯巡るためには、翌朝は6時には起きないと間に合わない。「会社に出勤するよりきつい」と関係者たちは笑う。
「せっかく仲間で温泉に来ているのにね。宴会?とんでもない!って感じですよ。別に聖人君子をきどっているわけではないんですが、夕食を食べたら、もう疲れがどっと出てしまう、というのが本音。温泉を楽しむというのとは、程遠いですね」。
 温まっていては湯疲れしてしまうので、ぱっと入ってぱっと出て次へ向かうという感じだが、さすがに、温泉だけあって湯冷めはしない。だから、夏場はきつい。熱が出たり、食欲がなくなってしまう。秋口から冬にかけてがツムラの「温泉探索」シーズンだ。
とはいえ、今度は雪が降ると東北ルートの温泉は、道路閉鎖もでてきて行きづらくなる。
予定通りにいかない、それが当たり前の「温泉探索」なのであった。

※日本の名湯は、温泉と全く同一というわけではありません。
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