温泉科学プロジェクト

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HOME ドキュメント ザ・温プロ:郡司勇の「お題別マニアック温泉」 第3回「川の温泉」
郡司勇の「お題別マニアック温泉」

第3回のお題「川の温泉」〜夏向けの川になった野湯〜
 温泉で重要なことの一つに湯量の多さがあります。これは温泉の総熱量があるので掛け流しで使えるし、新鮮な湯に入れる率もグンと高くなります。日本は温泉に恵まれた国でまだまだ使いきれずに、または使わずに流れ去っている温泉が各地にあります。それらは湯の流れが小さな川となっています。これらの温泉はあまりに山深く道路や平地がないために温泉宿として整備されていないものか、または湯量が多すぎて使いきれずに湯の川となって捨てているかのどちらかです。前者は冬は深い雪に閉ざされて到達できないところが多くなっています。
秘湯多し、絶景と共に楽しめる川の湯
北海道
 まず北から挙げると北海道はカムイワッカの湯の沢でしょう。酸性の強い湯の流れが岩肌を流れ落ちて知床の海に至るまで落下しています。次に登別の湯の川でしょう。大湯沼から溢れ出た温泉は綺麗な渓谷となって流れ、遊歩道になっています。泥を含んだ硫黄泉です。ニセコ温泉も大温熱地帯で小湯沼から流れ出た馬場川は天然の温泉の流れになっています。鉱泥の堆積があり貴重な自然だと思います。

ニセコ温泉馬場川の湯
ニセコ温泉馬場川の湯

カムイワッカの湯の沢
カムイワッカの湯の沢

登別の湯の川
登別の湯の川
下湯温泉
下湯温泉

草の湯
草の湯
東北
 本州では青森県の酸が湯温泉近くにある、下湯温泉の川が源泉から溢れて綺麗な渓流となっています。湧出直後では熱く入浴不可能ですが一度伏流水になってから再度川に出た地点では適温の温泉になっています。酸度があり酸が湯と同系の温泉でした。岩手県の安比高原より山に入った草の湯も硫黄泉の真っ白な流れになっています。秋田県には有名な川原毛大湯滝があります。19メートルもの大滝の滝壷が温泉ですが、最近は人気で混み合うので上流がベターでしょう。次に鳴子温泉の近くにある荒湯源泉も強烈な酸性の川になり入浴できます。

川原毛大湯滝
川原毛大湯滝
関東
 関東に行くと栃木県の那須温泉の最奥部にある大丸温泉の露天風呂は天然の川です。至る所に入浴できます。また群馬県の尻焼温泉が大きな湯の川です。この広さと湯の量はプールのようで深いところは足が立たないほどになっています。やや熱めなので冬が良いでしょう。また万座温泉の奥地にも銅紛の湯という秘湯があり真っ白な硫黄泉の流れになっています。しかし熊笹に阻まれ到達困難な秘湯です。

銅紛の湯
銅紛の湯
大丸温泉
大丸温泉

尻焼温泉
尻焼温泉
湯俣温泉
湯俣温泉
甲信越・近畿
 長野県の湯俣温泉は天然記念物の噴泉塔より湧出して川になっています。登山の裏銀座コースの登り口です。しかし徒歩2時間以上かかる山の湯です。近畿では和歌山県の川湯温泉が代表的です。大きな川に清澄な湯が沸いていて千人風呂としても有名です。

川湯温泉
川湯温泉
九州
 九州では湯布院温泉の金鱗湖に注ぐ川は温度があり湯の川になっています。また霧島温泉の奥地にある山の城温泉は湯量豊富で全く利用されておらずに流れ去っています。
山の城温泉
山の城温泉